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2026/03/28Claude Code
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CLAUDE.mdとは?書き方テンプレート付き|書きすぎが逆効果な理由

CLAUDE.mdとは?書き方テンプレート付き|書きすぎが逆効果な理由

CLAUDE.mdは、Claude Codeが毎回起動時に自動で読み込む「常駐指示書」です。正しく設計すればAIの出力品質が劇的に上がりますが、書きすぎると逆に精度が落ちるという落とし穴があります。

この記事では、株式会社Fyve代表の私が、実際の運用経験をもとにCLAUDE.mdの最適な書き方と設計のコツをお伝えします。

CLAUDE.mdとは何か?

CLAUDE.mdは、Claude Codeの起動時に自動的にコンテキストへ追加されるMarkdownファイルです。プロジェクトのルール、技術スタック、禁止事項などを記述しておくことで、毎回プロンプトに書かなくても一貫した指示を与えられます。

一般的な使い方としては、以下のような情報を記載します。

  • 使用している言語・フレームワーク・バージョン
  • コーディング規約(命名規則、インデント、import順など)
  • セキュリティ系の禁止事項(.envのコミット禁止、本番DBへの直接操作禁止など)
  • テスト方針やディレクトリ構成の概要

3つのスコープを理解する

CLAUDE.mdには3つのスコープ(適用範囲)があります。これを理解することが、効果的な設計の第一歩です。

CLAUDE.mdの3つのスコープ(組織・プロジェクト・個人)の階層図

組織レベル(~/.claude/CLAUDE.md)は、全プロジェクトに共通するルールを書く場所です。コーディング規約やセキュリティポリシーなど、どのプロジェクトでも変わらない指示を置きます。

プロジェクトレベル(プロジェクトルート/CLAUDE.md)は、特定のプロジェクト固有の情報です。技術スタックやディレクトリ構成を記載し、Gitで管理してチームと共有します。

個人レベル(プロジェクトルート/.claude/CLAUDE.md)は、個人の好みや作業スタイルに合わせた設定です。.gitignoreに追加して個人利用にとどめます。

これら3つは起動時に組織→プロジェクト→個人の順で結合され、1つのコンテキストとしてClaudeに渡されます。

書きすぎると逆効果になる理由

ここが最も重要なポイントです。CLAUDE.mdに情報を詰め込みすぎると、AIの精度がかえって低下します。

Stanford大学とUC Berkeleyの2023年の研究「Lost in the Middle」によれば、LLM(大規模言語モデル)は長いコンテキストの中間部分の情報を見落としやすいことが実証されています。先頭と末尾の情報は比較的正確に処理される一方、中間部分では精度が50〜60%にまで低下するケースが報告されています。

CLAUDE.mdが長くなればなるほど、この「中間の見落とし」が発生するリスクが高まります。重要なルールを書いていたのに無視される——その原因は、CLAUDE.mdの情報量が多すぎることかもしれません。

Anthropic公式も、CLAUDE.mdは200行以下(最大でも300行程度)に収めることを推奨しています。

書くべきこと・書くべきでないこと

では、限られた行数の中で何を書き、何を外に出すべきなのか。判断基準は「毎回のセッションで必ず参照すべき情報か?」です。

CLAUDE.mdに書くべきこと・書くべきでないことの比較図

手順書レベルの詳細な作業フローは、Skills機能に分離するのが正解です。Skillsは必要なときだけ呼び出されるため、常駐コンテキストを圧迫しません。一時的なタスク指示はプロンプトで直接伝え、長い背景情報は別ドキュメントに外出しする。この切り分けが、CLAUDE.mdを軽量に保つ鍵です。

田嶋の実運用:あえて書き込まない方針

私自身のCLAUDE.md運用は、「必要最小限」を徹底しています。

以前はデザイン系MCP(Model Context Protocol)をCLAUDE.mdで設定し、あらゆる指示を常駐させていました。しかし、コンテキストが膨らむにつれてClaudeの応答精度が下がり、意図しない出力が増えたのです。

そこで、デザイン系MCPを外し、プロンプト+Skills方式に切り替えました。常駐させるのは技術スタックと最低限の禁止事項だけ。具体的な作業手順はすべてSkillsとして分離しています。

結果として、Claudeの応答がシャープになり、指示の遵守率が体感で大きく改善しました。「書けるからといって全部書く」のではなく、「書かないことで精度を上げる」という逆転の発想が重要です。

効果的なCLAUDE.mdの書き方テンプレート

実際に使えるテンプレートの構成例を紹介します。

セクション

内容

目安行数

技術スタック

言語、フレームワーク、主要ライブラリ、バージョン

10〜20行

コーディング規約

命名規則、フォーマット、import順

15〜30行

禁止事項

セキュリティ系NG、やってはいけない操作

10〜15行

ディレクトリ構成

主要フォルダの役割(ツリー形式)

15〜25行

頻出コマンド

ビルド、テスト、デプロイのコマンド

5〜10行

合計で55〜100行程度。これに組織レベルの共通ルールを加えても、200行以内に収まるのが理想です。

大切なのは、箇条書きで簡潔に書くこと。長い説明文は避け、ルールの「結論」だけを記載します。背景や理由が必要なら、別ドキュメントへのリンクを貼れば十分です。

まとめ

CLAUDE.mdはClaude Codeの出力品質を左右する重要なファイルです。しかし、「たくさん書けば賢くなる」わけではありません。

  • 3つのスコープを理解し、適切な場所に適切な情報を配置する
  • 200行以下に収め、中間情報の見落としリスクを回避する
  • 手順書レベルの詳細はSkillsに分離する
  • 「書かないことで精度を上げる」という引き算の設計思想を持つ

CLAUDE.mdの設計は、AI活用の土台です。この土台がしっかりしていれば、Claude Codeのパフォーマンスは確実に向上します。

Claude Codeの導入や設定について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

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