Date
2026/03/27
Category
AI業務効率化
Title
保育士が辞める本当の理由と、記録業務から始めるICT化

「保育士が辞める理由」を調べているあなたは、保育園の業務改善に課題を感じているのではないでしょうか。
厚生労働省の調査によると、保育士の離職理由の上位には「仕事量の多さ」がランクインしており、中でも記録・書類業務の負担が現場を圧迫しています。
この記事では、公的データから見える離職の実態と、私たちが実際に開発した音声入力による記録システムの事例をもとに、保育園の業務改善の第一歩をご紹介します。
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」によると、保育士全体の離職率は9.3%です。一見すると低い数字に思えますが、内訳を見ると私立保育園では10.7%と高く、新卒者の1年以内離職率は8.13%(私立園に限ると9.68%)に上ります。
離職理由のトップ3は以下の通りです。
さらに「労働時間が長い」と回答した保育士も24.9%に上り、業務量と労働時間に対する不満が離職の大きな要因になっています。
保育士の仕事は園児の保育だけではありません。連絡帳の記入、保育日誌、月案・週案の作成、園だよりの作成、行事の記録など、膨大な書類業務が求められます。福祉医療機構の調査では、保育記録や指導計画などの書類作成に1日平均約72.9分が費やされ、さらに半数の保育士が書類を持ち帰り、自宅で平均約1.5時間処理しているという実態が報告されています。
つまり、「仕事量が多い」「労働時間が長い」という離職理由の背景には、保育以外の記録・書類業務の負担が大きく関わっているのです。
ICT(情報通信技術)とは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデジタル機器を活用して業務を効率化する技術のことです。こども家庭庁は令和8年度(2026年度)までに保育施設のICT導入率100%を目標に掲げ、保育DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
現在の導入状況を見ると、いずれかの保育ICTを導入している施設は84.4%に達しています。機能別では「保護者との連絡機能」が71.5%、「登降園管理」が71.3%と高い一方、「保育に係る計画・記録に関する機能」は55.4%とまだ伸びしろがあります。
登降園管理機能を導入した施設では、出欠確認の時間・手間の削減効果を感じている施設が83.4%、登降園時間の記録に係る時間・手間の削減効果を感じている施設が86.7%と、8割超が効果を実感しています。
しかし重要なのは、導入率の高い機能は「連絡」「出欠管理」といった定型業務であり、日々の保育記録・メモといった非定型業務のICT化はまだこれからという点です。

ここからは、代表の田嶋が実際に開発した事例をご紹介します。
ある幼稚園では、先生たちが園児の世話の合間に小さなメモ帳へ走り書きし、後から事務員がそのメモを見て記録を整理するという運用をしていました。しかし、現場で起きていたのは以下のような問題です。
記録業務のために保育の質と安全が犠牲になる。これは多くの保育現場に共通する課題ではないでしょうか。
私たちが開発したのは、非常にシンプルなシステムです。
たった1つのワークフローだけで完結する仕組みです。高価なシステムを導入する必要はなく、現場のスマートフォンがあれば運用を開始できます。
導入後、現場では劇的な変化がありました。
ポイントは、最先端のAIを導入したわけではないということです。音声入力→データベース→スプレッドシートという、たった1つのシンプルなワークフローが、現場の大きな課題を解決しました。
保育ICTというと、大規模なシステム導入を想像される方も多いかもしれません。しかし、私たちの経験から言えるのは、まずは「記録業務」の1点に絞って改善を始めるのが最も効果的だということです。その理由は3つあります。
実際、田嶋は介護施設向けにもAI記録システムを開発しており、そちらでは月100時間の業務時間削減を実現しています。保育と介護は「記録業務の負担が大きい」「人手不足が深刻」という共通の課題を持っており、介護分野で得たノウハウを保育分野にも応用できるのが私たちの強みです。
保育士が辞める理由は一つではありません。しかし、「仕事量が多い」「労働時間が長い」という課題は、業務の仕組みを変えることで改善できます。
私たちは、保育現場の課題を丁寧にヒアリングした上で、その園に合ったシンプルで実用的なシステムをご提案しています。「大規模なシステムは必要ない。でも、今の業務をもう少し楽にしたい」――そんなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
まずは現状の課題をお聞かせください。記録業務の改善から、保育士が長く働ける環境づくりを一緒に始めましょう。
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