Date

2026/03/25

Category

AI業務効率化

Title

介護記録の音声入力AI 5選|現場の記録時間を半分にする方法

介護記録の音声入力AI 5選|現場の記録時間を半分にする方法

介護記録の音声入力AIが注目を集めています。キーボード操作が苦手なスタッフでも、話すだけで記録が完成する——そんな時代がすでに始まっています。

利用者150人・スタッフ50人規模のデイサービスでiPad+AI記録システムを開発し、月100時間の業務削減を達成した経験をもとに、現在注目の音声入力AIツール5つを比較し、導入時の注意点を解説します。

なぜ介護現場に音声入力が必要なのか

介護現場での記録業務は、多くのスタッフにとって大きな負担です。ケアの合間にPCやタブレットの前に座り、キーボードで入力する時間がなかなか取れません。特に以下のような場面では、タブレット入力すら困難です。

  • 排泄介助中:両手がふさがっている
  • 入浴介助中:水回りでタブレット操作が難しい
  • 移乗介助中:安全確保が最優先

音声入力なら、ケアをしながらその場で記録できます。スマートフォンをポケットに入れたまま、ヘッドセットを使って話すだけ。記録は後回しにせず、その瞬間の情報を正確に残せるのが最大のメリットです。

介護記録の音声入力AI 5選

介護記録の音声入力AI 5選 — 簡易比較

1. ハナスト(CAREKARTE連携)

エクサウィザーズが開発した介護記録AIアプリです。もともと「CareWiz 話すと記録」という名称でリリースされ、現在はケアコネクトジャパンのCAREKARTEと連携して提供されています。

特徴:

  • スマホをポケットに入れたまま、利用者名と介助内容を話すだけでAIが記録を自動作成
  • 介護に関連する言葉だけをAIが認識し「記録カード」として自動整理
  • インカム機能を搭載しており、スタッフ間の情報共有と記録が1つのアプリで完結
  • CAREKARTEとの連携で請求業務までシームレスに対応

導入効果:スタッフ1人あたり1日40分の時間削減(公式発表)

向いている事業所:CAREKARTEを既に導入している施設。連携がスムーズ。

2. ワイズマン 音声記録AIオプション

介護ソフト大手のワイズマンが2026年3月にリリースした最新のソリューションです。BONXのインカムアプリ「BONX WORK」を音声入力システムとして活用しています。

特徴:

  • 業務中にインカムを通じて発話するだけで記録が作成される
  • ワイズマンシステムSPとの完全な統合
  • 従来のAmiVoice音声入力とは異なり、AIによる記録の自動整形機能を搭載

向いている事業所:ワイズマンのシステムSPを既に利用している施設。既存環境への追加導入が容易。

3. ミルモレコーダー(ウェルモ)

株式会社ウェルモが提供する音声テキスト化AIサービスです。医療・介護現場に特化して設計されています。

特徴:

  • 音声を自動で文字起こしし、希望のフォーマットに要約する機能を搭載
  • 「ミルモオートメーション」との組み合わせで、支援経過記録や訪問看護記録への自動転記が可能
  • 医療・介護の専門用語に対応した高精度な音声認識

向いている事業所:訪問看護や居宅介護支援など、移動しながらの記録が多い事業所。

4. AmiVoice(アドバンスト・メディア)

音声認識技術では20年以上の実績を持つアドバンスト・メディアの製品です。ワイズマンをはじめ、多くの介護ソフトとの連携に対応しています。

特徴:

  • 介護専門用語の認識精度が高い
  • PCのキーボード代わりに、マイクに向かって話した内容がそのまま入力される
  • 複数の介護ソフトとの連携実績が豊富

注意点:AIによる自動整形機能は搭載されておらず、あくまで「音声をテキスト化する」ツールです。話した内容がそのまま入力されるため、記録としての文章を意識して発話する必要があります。

向いている事業所:既存の介護ソフトを変更せず、音声入力機能だけを追加したい事業所。

5. Google音声入力+ChatGPT(汎用ツールの組み合わせ)

専用ツールを導入する予算がない場合でも、スマートフォンの標準音声入力とChatGPTを組み合わせることで、簡易的な音声記録環境を構築できます。

方法:

  • スマートフォンのメモアプリで音声入力を使い、ケア内容を音声でテキスト化
  • テキスト化した内容をChatGPTに貼り付け、「介護記録のフォーマットに整えてください」と指示
  • ChatGPTが整形した記録を介護ソフトにコピー&ペースト

メリット:追加費用がほぼかからない(ChatGPTの月額約3,000円のみ)

デメリット:手作業のステップが多く、専用ツールほどの効率化は見込めない。個人情報の取り扱いにも注意が必要。

向いている事業所:まず音声入力を試してみたい、予算を最小限に抑えたい事業所。

音声入力AI導入時の5つの注意点

1. 介護専門用語への対応力を確認する

一般的な音声入力では「褥瘡(じょくそう)」「嚥下(えんげ)」「拘縮(こうしゅく)」といった介護専門用語が正しく変換されません。導入前に必ず、自施設でよく使う用語が正確に認識されるかテストしてください。

2. 周囲の騒音環境を考慮する

介護現場はテレビの音、利用者の会話、機器の音など騒音が多い環境です。ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットを使用するか、静かな場所で入力するなど、音声認識の精度を保つ工夫が必要です。

3. 個人情報の取り扱いに注意する

音声データがクラウドにアップロードされるツールの場合、利用者の個人情報が外部サーバーに送信されることになります。サービス提供元のプライバシーポリシーと、データの保管場所・管理体制を必ず確認しましょう。

4. 記録の最終確認は必ず人間が行う

どんなに精度が高い音声入力でも、誤変換はゼロにはなりません。特に投薬量や利用者名の間違いは重大なミスにつながります。AIが生成した記録は必ずスタッフが目視で確認するフローを組み込んでください。

5. 段階的に導入する

全スタッフに一気に導入するのではなく、まずはITに慣れている2〜3名から始めましょう。使い方のコツやノウハウが溜まってから、他のスタッフに展開するほうが定着率は格段に上がります。

Fyveの開発知見:音声入力とAI記録の連携

私たちFyveが手がけた介護施設向けのシステムでは、音声入力→テキスト化→AI記録連携の仕組みを独自に構築しました。

市販の音声入力ツールと最も異なるのは、事業所独自の記録フォーマットや業務フローに完全に合わせている点です。汎用ツールでは「ツールの仕様に合わせて記録の書き方を変える」必要がありますが、カスタム開発なら「今までの書き方のまま、AIが自動で整形する」ことが可能です。

例えば、スタッフが「田中さん、昼食8割摂取、水分200ml、機嫌よし」と話すだけで、事業所のフォーマットに合った記録文が自動生成される。このような現場のリアルな運用に合わせた仕組みは、カスタム開発ならではの強みです。

まとめ:音声入力AIで記録時間を半分にするために

介護記録の音声入力AIは、現場の記録業務を大幅に効率化できるツールです。ただし、ツール選びで重要なのは「最も高機能なもの」ではなく、「自分の事業所に最もフィットするもの」です。

選び方のポイントをまとめます。

  • 既存の介護ソフトとの連携対応を最優先で確認する
  • 介護専門用語の認識精度を実際にテストする
  • 導入コストだけでなく運用コスト(月額費用・保守費用)も比較する
  • まずは少人数でトライアルし、効果を確認してから全体展開する

「うちの事業所に合った音声入力の仕組みを作りたい」「既存のツールでは対応しきれない部分がある」という場合は、カスタム開発もぜひ選択肢に入れてみてください。

株式会社Fyveへのお問い合わせはこちら

介護施設向けAI業務効率化

介護記録の作成、
まだ手作業ですか?

iPadでの入力だけで日報・月次報告書をAIが自動作成。月100時間の業務削減を実現します。

  • 月100時間の業務削減を実現
  • 補助金で導入費用の50〜75%を補助
  • 無料診断受付中
介護施設向けAI業務効率化

Company

株式会社Fyve

Address

〒810-0001

福岡県福岡市中央区天神4丁目6-28

天神ファーストビル7階

Tel

080-1460-2728

Email

info@fyve.co.jp