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2026/03/29Claude Code
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CLAUDE.mdの書き方実践ガイド|200行以下で最大効果を引き出す

CLAUDE.mdの書き方実践ガイド|200行以下で最大効果を引き出す

Claude CodeのCLAUDE.mdの書き方で悩んでいる方に向けて、実務での運用経験から得た実践的な設計ノウハウを共有します。

CLAUDE.mdはClaude Codeがセッション開始時に最初に読み込むファイルで、プロジェクトのルールやコンテキストをAIに伝える中心的な役割を担います。しかし、書きすぎると逆に精度が下がるという落とし穴があります。この記事では、200行以下の原則からrules/分離、CLAUDE.local.mdの活用、settings.jsonとの使い分けまで、実務者の視点で解説します。

書きすぎると逆効果になる理由

私がClaude Codeを本格的に使い始めた当初、CLAUDE.mdにあらゆるルールを詰め込んでいました。記事執筆のルール、コーディング規約、ビジネスコンテキスト、データの取り扱い方法……すべてを1ファイルに書いていたところ、指示の遵守率が目に見えて低下しました。

ある調査でも、CLAUDE.mdへの記載量が一定以上になると、コンテキスト量の増加により作業精度が低下することが指摘されています。これはClaude Codeに限らない、大規模言語モデル全般に当てはまる原則です。

そこで私が到達したのが、CLAUDE.mdは200行以下に抑えるという原則です。

CLAUDE.mdに書くべき3つの要素

200行以下で最大の効果を引き出すために、CLAUDE.mdに書く内容は以下の3つに絞ります。

1. プロジェクトの概要

「このプロジェクトは何か」を短く伝えます。技術スタック、主要な機能、ドメイン名など、Claude Codeがプロジェクトの全体像を把握するために必要な情報です。

2. ディレクトリマップ

「どのファイルが何の役割か」を示します。rules/、skills/、data/などの主要ディレクトリとその目的をツリー形式で示すことで、Claude Codeが必要な情報に素早くたどり着けます。

3. 禁止事項

「絶対にやってはいけないこと」を明示します。クライアントの社名を公開ファイルに書かない、.envをコミットしない、本番DBに直接アクセスしない等、事故防止のための最重要ルールです。

rules/への分離が核心の戦略

「200行では全部書けない」と感じるかもしれません。その通りです。だからこそrules/ディレクトリへの分離が重要になります。

.claude/rules/配下に置いたMarkdownファイルはClaude Codeが自動的に読み込みます。CLAUDE.mdには「詳細はrules/を参照」とだけ書いておけば、実際のルールはファイル単位で管理できます。

私が使っているrules/の実例

  • article-writing.md:記事執筆のルール(一人称の表記、CTA禁止、クライアント特定防止、SEOルール)
  • coding.md:コーディング規約(コンポーネント設計、画像最適化方針)
  • business-context.md:ビジネス情報(サービス体系、料金、ターゲット)
  • knowledge-accumulation.md:知見蓄積の振り分けルール

それぞれが独立したテーマのファイルなので、記事ルールだけ変えたいときはarticle-writing.mdだけ編集すればよいというメンテナンス性の良さがあります。

Ancestor・Descendant Loadingの理解

CLAUDE.mdの効果を最大化するには、読み込みの仕組みを理解しておく必要があります。

CLAUDE.md読み込みの仕組み — Ancestor Loading(上方向・即座)とDescendant Loading(下方向・遅延)の比較図

Ancestor Loading(上方向)

Claude Codeを起動すると、現在の作業ディレクトリから上方向に向かってすべてのCLAUDE.mdを読み込みます。ルートディレクトリのCLAUDE.md、その親ディレクトリのCLAUDE.md…という形で、全て起動時にロードされます。

Descendant Loading(下方向)

サブディレクトリのCLAUDE.mdは起動時には読み込まれません。Claude Codeがそのディレクトリ内のファイルを操作したときに初めて読み込まれます(遅延読み込み)。

実務での活用ポイント

この仕組みを理解していれば、モノレポや大規模プロジェクトで効果的に情報を配置できます。

  • ルートのCLAUDE.md:プロジェクト全体に共通する概要・禁止事項
  • サブディレクトリのCLAUDE.md:そのディレクトリに固有のルール(読み込みコストが低い)
  • 兄弟ディレクトリのCLAUDE.md:互いに読み込まれない(不要なコンテキストの汚染を防げる)

CLAUDE.local.mdの活用

CLAUDE.mdとは別に、CLAUDE.local.mdというファイルも使えます。これはgitにコミットしない個人用の設定ファイルです。

チーム開発の場合、CLAUDE.mdにはチーム共通のルールを書き、個人的な好みやローカル環境固有の設定はCLAUDE.local.mdに書くという使い分けができます。

settings.jsonとの使い分け

Claude Codeには、CLAUDE.mdとは別に.claude/settings.jsonという設定ファイルがあります。両者の使い分けを正しく理解することが重要です。

CLAUDE.mdに書くべきこと

  • プロジェクトの概要・コンテキスト
  • ディレクトリの役割説明
  • ワークフローの手順
  • 禁止事項・ビジネスルール

settings.jsonに書くべきこと

  • ツールの許可設定(permissions)
  • 使用モデルの指定(model)
  • 拡張思考の有効化(thinking)
  • MCPサーバーの接続設定

一言で言えば、CLAUDE.mdは「何をするか」の知識、settings.jsonは「どう動くか」の技術設定です。この境界が曖昧になると、CLAUDE.mdが肌大化する原因になります。

グローバルCLAUDE.mdの活用

~/.claude/CLAUDE.mdにファイルを置くと、全てのClaude Codeセッションに共通で適用されます。プロジェクトをまたいだ共通ルール(たとえば日本語で応答する、特定のコーディングスタイルを守る等)がある場合に便利です。

ただし、グローバルCLAUDE.mdに書きすぎると、全プロジェクトに影響するため注意が必要です。私はグローバルCLAUDE.mdには最低限の共通ルールだけを書き、詳細は各プロジェクトのCLAUDE.mdに書くようにしています。

よくある失敗パターンと対策

失敗1:全ルールをCLAUDE.mdに書く

最も多い失敗です。300行、500行と膨らんだCLAUDE.mdは、コンテキストを圧迫して精度を下げます。対策:rules/へ分離することで解決します。

失敗2:曖昧な指示を書く

「きれいなコードを書いて」「良い記事を作って」のような曖昧な指示は効果がありません。対策:具体的で検証可能なルールにすることが重要です。「タイトル32文字以内」「一人称は『私』のみ」のように、守れたかどうかが判定できるルールにします。

失敗3:settings.jsonの設定をCLAUDE.mdに書く

「モデルはOpusを使え」「このツールを許可しろ」といった技術設定をCLAUDE.mdに書いても、確実に反映されません。対策:技術設定はsettings.json、プロジェクトの知識はCLAUDE.md、と明確に分けます。

まとめ:CLAUDE.md設計のチェックリスト

CLAUDE.mdを設計する際のチェックリストをまとめます。

  • 200行以下に収まっているか? 超えたらrules/へ分離を検討
  • 概要・ディレクトリマップ・禁止事項の3要素が含まれているか
  • 技術設定が混在していないか? それはsettings.jsonに移動
  • 指示が具体的で検証可能か? 曖昧な表現を排除
  • rules/への参照があるか? 詳細ルールの所在を明示

CLAUDE.mdの設計は、Claude Codeを使いこなすための最も基本的かつ最も重要なスキルです。「とりあえず書く」ではなく、「設計する」という意識で取り組むことで、Claude Codeのパフォーマンスが大きく変わります。

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