Date
2026/03/24
Category
AI業務効率化
Title
「ケアマネごとに一括印刷したい」を翌日実装。カスタム開発のスピード感
「ケアマネージャーごとに、五十音順で一括印刷できたら嬉しいんだけど」
利用者150人・スタッフ50人規模のデイサービスで、カスタムシステムを導入いただいた施設長からの何気ない一言でした。この要望を聞いてから、わずか1〜2日で機能を実装。施設長には大変喜んでいただきました。
この記事では、この実体験をもとに、介護ソフトのカスタマイズ開発がなぜ現場を変えるのか、そのスピード感と価値をお伝えします。
そのデイサービスでは、毎月の月次報告書(利用者状況報告書)をケアマネージャーに送付する業務がありました。利用者が150人いれば、担当するケアマネージャーの数も相当な数になります。利用者ごとに担当ケアマネが異なるため、毎月の報告書送付は大きな業務負荷でした。
すでにカスタムシステム上に印刷機能は実装していました。しかし、当時の仕様では利用者を1人ずつ選択して、内容を確認し、印刷するという流れでした。
ある日、施設長がふとおっしゃいました。
「これ、ケアマネージャーごとにまとめて、五十音順で一括印刷できたらすごく助かるんだけどね」
月末になると報告書の印刷だけで何時間もかかっていたのです。150人分を1人ずつ——その手間は想像以上のものでした。
月次報告書は、利用者の状態やサービス提供内容をまとめてケアマネージャーに提出する書類です。ケアマネージャーの数が多い施設では、以下のような手間が毎月発生していました。
特に大変だったのが、印刷後の仕分け作業です。150人分の報告書がバラバラに出力されるため、それをケアマネージャーごとに手作業で分類し、さらに五十音順に並べ替える。月末の忙しい時期に、この作業だけで半日近くかかることもあったそうです。
「ケアマネごとに一括印刷できれば、この仕分け作業がまるごとなくなるんです」と施設長は語ってくれました。

この要望をいただいたのは、通常の運用サポートのやり取りの中でした。施設長の言葉を聞いて、すぐに開発に取りかかりました。
具体的には、以下の機能を追加しました。
要望を聞いた翌日には開発を完了し、テスト環境で確認。1〜2日後には本番環境で使える状態になっていました。
施設長からは「もう使えるようになったんですか!」と驚きの声をいただきました。月末の報告書業務が半日がかりの作業からわずか数分に短縮され、大変喜んでいただけました。
介護業界で広く使われている既存ソフト(ほのぼのNEXTなど)は、多くの施設に共通する機能を提供する汎用パッケージソフトです。基本的な機能は網羅されていますが、こうした施設固有の細かい要望には対応が難しいのが現実です。
なぜでしょうか。
これは大手ソフトが悪いわけではありません。汎用ソフトというビジネスモデルの構造的な限界です。全国の施設に同じ製品を提供する以上、個別対応はコスト的に見合わないのです。
結果として、現場のスタッフは「ソフトに合わせて業務を変える」ことを強いられます。本来は逆であるべきなのに、です。
このデイサービスでのカスタムシステム開発を通じて実感したのは、システムは使い始めてからが本番だということです。
どんなに丁寧に要件定義をしても、実際に現場で使い始めると「やっぱりこうしたい」「ここを変えたい」という声が次々と出てきます。これは自然なことです。使ってみて初めて気づくことは必ずあります。
今回の一括印刷機能もまさにそうでした。最初から「ケアマネごとに一括印刷したい」という要件があったわけではありません。実際に印刷機能を使っていく中で、「もっとこうなったら便利なのに」という声が生まれたのです。
カスタム開発の真価は、こうした声に臨機応変に対応できることにあります。
この「要望→実装→フィードバック」のサイクルが短いからこそ、システムは現場に本当にフィットするものに育っていきます。大手パッケージソフトでは、このサイクルを回すことは構造上ほぼ不可能です。
カスタム開発と聞くと「費用が高い」「大がかりになりそう」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、本当の価値は別のところにあります。
それは「対応速度」です。
大手パッケージソフト | カスタム開発 | |
|---|---|---|
要望の伝え方 | サポート窓口に連絡 | 開発者に直接相談 |
対応までの期間 | 半年〜数年(対応されない場合も) | 数日〜数週間 |
カスタマイズの自由度 | ほぼ不可 | 自由に対応可能 |
システムの方向性 | ソフトに事業所を合わせる | 事業所に合わせてソフトを変える |
大手ソフトでは「ソフトに合わせて事業所を変えないといけない」のが現実です。一方、カスタム開発では「事業所に合わせてソフトを変える」ことができます。
この違いは、日々の業務効率に大きな差を生みます。現場のスタッフが感じる小さなストレスの積み重ねが、離職率や業務品質に影響することを考えると、現場の声をすぐにシステムに反映できることの価値は計り知れません。
「ケアマネごとに一括印刷したい」——この一言から始まった機能追加は、わずか1〜2日で実現しました。
もし今、お使いの介護ソフトに対して「こうなったらいいのに」という思いがあるなら、それを諦める必要はありません。カスタム開発なら、現場の声をすぐにシステムに反映できます。
介護ソフトのカスタマイズや業務システムの開発にご興味のある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。現場の課題をお聞きした上で、最適な方法をご提案いたします。
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