Date

2026/03/24

Category

MEO対策

Title

ホームページを納品した翌日、クライアントのGoogleマップが民家だった話

ホームページを納品した翌日、クライアントのGoogleマップが民家だった話

先日、ある建設会社のコーポレートサイトを制作・納品しました。デザインも仕上がり、コンテンツもしっかり作り込んだ自信作。納品後にGoogle検索で確認したところ、ホームページは検索結果の1位に表示されていました。「よし、完璧だ」と思った矢先のことです。

ふとGoogleマップの表示を確認してみたら――そこに映っていたのは、まったく関係のない民家の外観写真でした。

口コミはゼロ。営業時間も未設定。ウェブサイトのリンクもない。しかも「不足している情報を追加」というメッセージが堂々と表示されている。せっかくプロとしていいホームページを作ったのに、Googleマップで民家が出てきたらすべてが台無しです。

この体験をきっかけに、私はすぐにクライアントへ連絡し、MEO対策の重要性をお伝えしました。そしてGoogleビジネスプロフィールの設定をサポートすることを提案したのです。

この記事では、MEO対策の必要性MEO対策を自分でやるための具体的な方法を、実体験をもとにお伝えします。

ホームページを納品した翌日のこと

改めて詳しくお話しします。その建設会社は、職人の技術力には定評がありましたが、Web上の情報発信はほぼゼロの状態でした。だからこそコーポレートサイトを新規制作し、施工実績や会社の強みをしっかり伝えるホームページを作り上げたのです。

納品翌日、会社名で検索すると、確かにホームページは検索結果の1位に表示されていました。しかし問題はその上。Googleマップのローカルパックに表示された情報がひどかった。

  • 会社の外観写真ではなく、まったく関係のない民家の写真が表示
  • 口コミ:0件
  • 営業時間:未設定
  • ウェブサイト:リンクなし
  • 不足している情報を追加」と表示

お客様がこの会社を検索したとき、最初に目にするのはホームページではなくGoogleマップの情報です。そこに民家の写真と「情報不足」の表示が出ていたら、「この会社、本当に大丈夫?」と不信感を持たれてしまいます。

どれだけ良いホームページを作っても、Googleマップの情報が整っていなければ集客効果は半減する。これが、私がMEO対策の重要性を痛感した瞬間でした。

なぜGoogleマップが「民家」を表示するのか

そもそも、なぜGoogleマップに関係のない民家の写真が表示されたのでしょうか。

これはGoogleビジネスプロフィール(GBP)が未設定、または不完全な状態で起きる現象です。GBPにオーナーが写真を登録していない場合、Googleは以下のような方法で自動的に情報を補完しようとします。

  • Googleストリートビューの画像を自動取得して表示
  • 住所に紐づく周辺のストリートビュー写真を代用
  • ユーザーが投稿した無関係な写真が表示されるケースも

つまり、GBPに正しい写真を登録していなければ、Googleが「この辺りの画像」を勝手に引っ張ってくるのです。住所がオフィスビルの一室だったり、住宅街にある事務所だったりすると、隣の民家やアパートの外観が表示されてしまうことが実際にあります。

これを防ぐ方法はシンプルです。Googleビジネスプロフィールにオーナー登録し、正しい写真と情報を自分で設定すること。これがMEO対策の第一歩です。

MEO対策とは?SEOとの違い

MEOとは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、Googleマップ上で自社の情報を上位に表示させるための施策です。

例えば「福岡 左官工事」とGoogle検索すると、検索結果の上部にGoogleマップと一緒に3つの店舗情報が表示されます。この「ローカルパック」に表示されることがMEO対策の目標です。

SEOとの違いを簡単にまとめます。

  • SEO:Webサイト全体を最適化し、Google検索結果(オーガニック検索)で上位を狙う
  • MEO:Googleビジネスプロフィールを最適化し、Googleマップ検索で上位を狙う

SEOは全国規模の競争ですが、MEOは地域を限定した競争です。そのため中小企業や個人事業主でも比較的短期間で成果を出しやすく、しかもGoogleビジネスプロフィールは無料で利用できます。

冒頭でお話しした建設会社のケースでも、SEO(ホームページの検索順位)は1位だったのに、MEO(Googleマップ)が未対策だったために民家が表示されてしまいました。SEOとMEOは別物であり、両方の対策が必要なのです。

自分でできるMEO対策5ステップ

ここからは、MEO対策を自分でやるための具体的な5ステップを解説します。専門知識がなくても、この手順通りに進めれば効果が期待できます。

自分でできるMEO対策5ステップのフロー図

ステップ1:Googleビジネスプロフィールに登録する

まだGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録していない場合は、まず登録しましょう。

  1. Googleビジネスプロフィールにアクセス
  2. Googleアカウントでログイン
  3. ビジネス名を入力して検索
  4. ビジネスカテゴリ・所在地・連絡先を登録
  5. オーナー確認を完了する(ハガキ・電話・メール等)

オーナー確認が完了するまで情報は反映されませんので、早めに手続きを進めてください。これをやらないと、冒頭の民家事件のように放置されたままになります。

ステップ2:基本情報を充実させる

登録が完了したら、以下の情報をできるだけ詳細に入力します。

  • ビジネス名:正式名称を正確に(キーワードを無理に詰め込まない)
  • カテゴリ:メインカテゴリ+サブカテゴリを適切に設定
  • 住所:Webサイトや他の媒体と完全に一致させる
  • 電話番号:市外局番から正確に
  • 営業時間:祝日や特別営業日も設定
  • Webサイト:自社サイトのURLを登録
  • サービス内容:提供しているサービスをすべて登録
  • ビジネスの説明:750文字以内で自社の強みやサービス内容を記載

ここで重要なのがNAP情報の統一です。NAPとは「Name(名前)・Address(住所)・Phone(電話番号)」の略で、自社サイト、ポータルサイト、SNSなど、Web上のすべての場所で表記を完全に統一する必要があります。

ステップ3:写真を定期的に投稿する

写真はMEO対策で非常に重要な要素です。Googleの公式データによると、写真が多いビジネスはルート検索が42%多く、Webサイトへのクリックが35%多いとされています。

投稿すべき写真の種類は以下の通りです。

  • 外観写真:お客様が迷わず来店できるように
  • 内観写真:店内・事務所の雰囲気が伝わるように
  • 商品・サービス写真:実際の施工事例やメニューなど
  • スタッフ写真:安心感・信頼感を与える

週に1〜2枚のペースで継続的にアップロードすることが効果的です。一度にまとめてアップするよりも、定期的な更新がGoogleに評価されます。

ステップ4:口コミを獲得し、必ず返信する

口コミはMEO対策において最も影響力のある要素の一つです。口コミの「数」「評価」「内容」「新しさ」すべてがランキングに影響します。

口コミを集めるコツ:

  • サービス提供後にQRコードやリンクを案内して依頼する
  • メールやLINEのフォローアップで口コミをお願いする
  • 「口コミを書いていただけると嬉しいです」と一言添える

口コミ返信のポイント:

  • すべての口コミに24〜48時間以内に返信する
  • 良い口コミには感謝を伝え、具体的な内容に触れる
  • 悪い口コミには誠実に対応し、改善姿勢を示す
  • 返信にサービス内容や地域名を自然に含める

ステップ5:定期的に投稿を更新する

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があります。SNSのように最新情報やお知らせを発信できる機能で、MEO対策に効果的です。

  • 最新情報:日常的なお知らせ、ブログ記事の紹介
  • イベント:セミナー、キャンペーン告知
  • 特典:クーポン、割引情報
  • 商品:新商品・新サービスの紹介

週1回以上の投稿を目標にしましょう。投稿は7日間で表示が薄くなるため、定期的な更新が重要です。

バーチャルオフィスの場合はどうする?

ここで、私自身の実体験もお話しします。弊社(fyve.co.jp)はバーチャルオフィスを利用しているため、GBPの設定にはひと工夫が必要でした。

バーチャルオフィスの住所をそのまま公開登録すると、Googleのポリシーに違反する可能性があります。最悪の場合、アカウント停止のリスクがあるのです。

そこで弊社がとった対応は以下の通りです。

  • 非店舗型ビジネス(サービスエリアビジネス)として登録し、住所を非公開に設定
  • バーチャルオフィスの住所を「公開住所」として登録しない(ポリシー違反回避)
  • IT企業として「ソフトウェア会社」カテゴリで登録
  • 対応エリア(サービス提供地域)を設定して、地域検索に対応

店舗や事務所を持たないビジネスでも、サービスエリアビジネスとして登録すればGoogleマップ上に表示させることは可能です。ただし、住所非公開のため地図上のピンは表示されません。その代わり、設定したサービスエリア内での検索に表示される仕組みです。

バーチャルオフィスやフリーランスの方は、この方法を参考にしてみてください。

MEO対策とLLMO対策をセットで行う効果

近年、ChatGPTやPerplexityなどの生成AIで業者を探すユーザーが急増しています。「福岡でおすすめのリフォーム会社は?」とAIに質問する人が増えているのです。

この新しい検索行動に対応するのがLLMO(Large Language Model Optimization)対策です。

実は、MEO対策とLLMO対策には大きなシナジー効果があります。

  • 口コミが充実している → AIが「評判の良い会社」として推薦しやすくなる
  • ビジネス情報が正確 → AIが正確な情報を引用できる
  • 定期的な情報発信 → AIの参照データが増える
  • NAP情報が統一されている → AIが「信頼できる情報源」と判断する

つまり、MEO対策をしっかり行うことは、そのままAI検索対策にもなるのです。Google検索でもAI検索でも見つけてもらえる状態を作ることで、集客チャネルを最大化できます。

まとめ:ホームページだけでは集客できない

冒頭でお話しした通り、どれだけ良いホームページを作っても、Googleマップの情報が整っていなければ集客効果は半減します

民家の写真が表示され、口コミゼロ、営業時間未設定。これでは、せっかくのホームページにたどり着く前にお客様が離れてしまいます。

この記事で紹介した5ステップをおさらいします。

  1. Googleビジネスプロフィールに登録する
  2. 基本情報を充実させる(NAP統一を忘れずに)
  3. 写真を定期的に投稿する(週1〜2枚)
  4. 口コミを獲得し、必ず返信する
  5. 投稿を定期的に更新する(週1回以上)

まずは今日、Googleビジネスプロフィールの登録状況を確認してみてください。すでに登録済みなら、基本情報の見直しと写真のアップロードから始めましょう。

「MEO対策を自分でやりたいけど時間がない」「プロに相談したい」という方は、お気軽にご相談ください。現状の診断と改善提案を無料で行っています。

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