Date
2026/03/24
Category
AI業務効率化
Title
SEO記事をAIに書かせる時、品質を一定に保つためにやったこと
ChatGPTをはじめとした生成AIの登場で、「SEO記事をAIに書かせる」という選択肢が一般的になりました。しかし、実際にやってみると多くの方がぶつかる壁があります。
それは「毎回クオリティがバラバラになる」という問題です。
同じテーマで記事を生成しても、ある時は専門的で読みやすい記事が出力され、別の時は薄い内容の記事が返ってくる。導入文の長さもバラバラ、CTAの有無もまちまち。これでは社内のチェック工数が増えるだけで、効率化どころか逆効果になってしまいます。
今回は、私が実際にクライアント案件で構築した「YAML形式のプロンプトテンプレートによるSEO記事の品質安定化」の方法をお伝えします。
あるカー用品ECサイトを運営されているクライアントから、こんなご相談をいただきました。
「ECサイトでカー用品を販売しているが、商品ページだけではお客様に届かない。カー用品がなぜ必要なのかを解説するSEO記事を作って、そこから商品ページに誘導して購入につなげたい」
目標は週3本ペースでのSEO記事公開。狙うキーワードは大まかに決まっており、そこからさらにロングテールキーワードを選定して記事を量産するフローが必要でした。
以前はライティングを外注されていたそうですが、1記事あたりの外注費が高く、週3本ペースを維持するにはコストが見合わないという課題を抱えていました。
この案件で私がまず取り組んだのは、プロンプトのテンプレート化です。そして、そのフォーマットに選んだのがYAML形式でした。
YAML形式を採用した理由は大きく2つあります。
カー用品は専門的な商品が多く、適当な構成で書くと非常に読みにくい記事になってしまいます。YAML形式であれば、以下のような要素を明確に定義できます。
これにより、誰がプロンプトを実行しても記事の「型」が崩れない仕組みを作ることができました。
自然言語で「こういう記事を書いて」と指示するよりも、YAML形式で構造化された指示を渡した方が、AIの出力は安定します。これは、AIが構造化データを正確に読み取れるという特性を活かしたものです。
実際に、自然言語のプロンプトとYAML形式のプロンプトで同じテーマの記事を生成比較したところ、YAML形式の方が圧倒的に出力のブレが少ないという結果になりました。
プロンプトテンプレートの作成だけでなく、記事作成の一連のフロー全体を設計しました。具体的には以下の流れです。
このフローにより、キーワードさえ決まればあとは半自動で記事が完成する状態を構築しました。もちろん、最終的な記事の確認・微調整は人の手で行いますが、ゼロから書く場合と比較して工数は大幅に削減されています。

この仕組みを導入した結果、目に見える成果が出ました。
外注費を削減しながら、記事の品質と量産体制を両立できたことが大きなポイントです。記事がきちんと検索上位に表示され、アクセスが集まることで商品ページへの誘導が機能し、売上増加につながりました。
さらに大きな成果として、クライアント自身が記事を作成できるようになったことが挙げられます。
YAMLテンプレートとフローを納品し、使い方をレクチャーしたところ、クライアントがChatGPTを使って自分で記事を書けるようになりました。テンプレートに沿ってキーワードを入れ替えるだけなので、AIやSEOの専門知識がなくても運用できます。
また、生成された記事の内容は手動で自由に調整できるため、「AIが書いた感」が気になる箇所は自分で直せるという安心感もあります。
クライアントからはこんな声をいただきました。
「以前はライターさんに依頼して、納品を待って、修正を出して…というやり取りに時間がかかっていました。今は自分のタイミングで記事が作れるので、スピード感がまったく違います。しかもテンプレートがあるから品質も安定していて、すごく助かっています。」
属人化しない仕組みを作ることで、私がいなくても記事制作が回り続ける。これが本当の意味での業務効率化だと考えています。
AIにSEO記事を書かせること自体は、もはや難しくありません。しかし、品質を一定に保ちながら量産するには、プロンプトの設計が不可欠です。
今回の事例で得た学びをまとめると、以下の通りです。
「AIで記事を書いてみたけど、うまくいかなかった」という方は、プロンプトの書き方ではなくプロンプトの設計を見直してみてください。
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