Date
2026/03/24
Category
AI業務効率化
Title
AIとの対話だけでLPが完成する。その仕組みをどう作ったか
「LP(ランディングページ)を作りたいけど、制作会社に頼むと高いし、時間もかかる」——そんな声を、これまで何度も聞いてきました。
私たちはこの課題に対して、AIによるLP自動生成サービスを開発するというアプローチで挑みました。AIとチャットで対話するだけで、プロ品質のLPが短時間で完成する。その仕組みをどう設計し、何を考えて作ったのかをお伝えします。
LP制作の相場は、一般的に30万〜100万円程度。フリーランスに依頼しても10万円以上はかかりますし、納期も2週間〜1ヶ月は見ておく必要があります。
しかし、スタートアップや中小企業にとって、この時間とコストは大きな負担です。新しいサービスを試したい、キャンペーンを打ちたい、採用ページを急いで作りたい。こうした場面では、「今すぐ、手軽に、でもちゃんとしたLPが欲しい」というニーズがあります。
ノーコードツールを使えば自分で作ることも可能ですが、「何を書けばいいかわからない」「デザインのセンスがない」「結局、素人っぽくなる」という壁に当たる方が多いのが現実です。
この課題を解決するために、私たちはAIの文章生成能力と、LP制作のプロの知識を組み合わせたサービスを開発しました。
LP制作において、最も重要なのは「動線設計」です。訪問者がページを開いてから、最終的にお問い合わせや購入といったアクション(コンバージョン)に至るまでの流れ。これには確立された「型」があります。
一般的なLPの動線は、以下のような構成です。
この動線は、業種やサービスが変わっても基本的に同じです。変わるのはコンテンツの中身であって、構造そのものは「型」として再利用できるのです。
私たちはまず、この動線の「型」をプログラムとして定義しました。どのセクションをどの順番で配置するか、各セクションの役割は何か。これをシステムのルールとして組み込んだのです。
動線の「型」を定義した次のステップは、各セクションのテンプレートを複数パターン用意することでした。

たとえば「実績セクション」ひとつとっても、表現方法はさまざまです。数字を大きく見せるパターン、お客様の声を並べるパターン、ビフォーアフターで見せるパターン。業種やサービスの特性に合わせて、最適なテンプレートを選べるようにしました。
そして、ここからがAIの出番です。
サービス利用者がAIとチャット形式で対話します。「どんなサービスですか?」「ターゲットは誰ですか?」「お客様にどんな価値を提供しますか?」——AIがヒアリングを進め、その回答をもとに各セクションのコンテンツを生成していきます。
具体的な流れはこうです。
この仕組みにより、利用者は「AIと会話するだけ」で、構造的に正しいLPが出来上がるのです。
開発を進めるなかで、AIの「得意・不得意」が明確に見えてきました。
AIが得意なことは、コンテンツの生成です。キャッチコピーの作成、サービスの説明文、お客様の課題の言語化。与えられた情報をもとに「何を書くか」を考える作業は、AIが非常に高い精度でこなしてくれます。
一方で、AIが苦手なこともあります。それは「どこに何を配置するか」という構造設計です。
LPの各セクションをどの順番で並べるか、ファーストビューにどんなビジュアルを置くか、CTAをページ内のどの位置に何回配置するか。これらはコンバージョン率に直結する設計判断であり、LP制作の経験と知識が必要な領域です。
AIに「良いLPを作って」と丸投げしても、見た目はそれらしいものが出来上がるかもしれません。しかし、「コンバージョンが取れるLP」になるかどうかは別問題です。動線が途切れていたり、CTAの配置が不適切だったり、信頼構築のセクションが抜けていたり。こうした問題は、AIだけでは解決できません。
だからこそ、私たちは「構造設計は人間が行い、コンテンツ生成はAIが行う」という役割分担を明確にしました。LP制作のプロの知識をプログラムに落とし込み、AIはその枠組みの中で最大限の力を発揮する。この設計思想が、品質とスピードの両立を可能にしたのです。
実際にこのサービスを使った場合、どのような体験になるのかをご紹介します。
ステップ1:AIとの対話(約10〜15分)
チャット画面を開くと、AIが最初の質問を投げかけます。「どんなサービスのLPを作りたいですか?」から始まり、ターゲット、提供価値、競合との違い、実績などを順番にヒアリングしていきます。普通の会話のように答えるだけで大丈夫です。
ステップ2:LPの自動生成(数秒〜数十秒)
対話が完了すると、システムが自動的にLPを生成します。動線の「型」に沿ってセクションが配置され、各セクションにはAIが生成したコンテンツとテンプレートが適用されます。
ステップ3:確認と微調整
生成されたLPをプレビューで確認し、必要があればテキストの修正や画像の差し替えを行います。構造はすでに最適化されているので、微調整程度で十分です。
この流れで、従来なら数週間かかっていたLP制作が、わずか数十分で完了します。しかも、動線設計はプロの知識に基づいているため、「素人っぽさ」がないLPが出来上がるのです。
AIによるLP自動生成サービスを開発して、最も強く感じたことがあります。それは、AIは「道具」であり、その道具の使い方を設計するのが人間の仕事だということです。
AIに丸投げすれば何でもできる時代が来たわけではありません。AIの能力を最大限に引き出すには、「何をAIに任せ、何を人間が設計するか」を正しく見極める必要があります。
LP制作においては、以下の役割分担が最適解でした。
この「テンプレート×AI」の組み合わせが、品質とスピードを両立する最適解だったのです。
そして、この考え方はLP制作に限った話ではありません。「プロの知識をプログラムに落とし込み、AIと組み合わせることで、誰でもプロ品質のアウトプットが出せるようになる」——これは、あらゆる業務効率化に応用できる考え方です。
AIは「代わりに作る」のではなく「一緒に作る」ツール。その協働の仕組みを正しく設計することが、これからのビジネスにおいて重要になっていくと考えています。
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